sunny saki's diary

すべての激務労働者に捧げるブログ

劇場


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8月の末、駅の前にある商業施設が閉店するということで最後の想い出にと出掛けてきました。理由は築30年を越え老朽化が問題になりだしたことと再開発用地のためです。

ひとしきりフロアーを彷徨いて気が済んだので、さてこれから何処にいこうか?と大通りを歩いていると、以前はファミレスだった跡地に立体駐車場ができておりました。たしかそれ以前はここに 小劇場というかレンタルホールがあったような?…

そう確かに この場所にあった 思い出した、そして私が脇役から主役になった、あの忌まわしき記憶まで甦った

友人の繋がりで、地元の大学生が主催する劇団に参加することになり、その初舞台を踏んだ…踏むはずだった場所が ここ間違いない。

当時、高校生だった私の役は、学校にも行かず、部屋で悪い友人達とバカ騒ぎをする阿保の一人という微妙な役。

たいしたセリフもなかったので終始リラックスして出番を待っていたのですが、予定までかなり時間があり、退屈した私は散歩でもと劇場の外に… そこで事件が起こります。

店先の自販機でジュースを飲みながら、ポケットから おもむろにタバコを取り出した、まさにその瞬間、私の肩をつかむ一人の男性。私の顔を覗き込むと、「学校は?何してるの、ここで?」

私は瞬時に自分の置かれた状況を察しました違う…違うんだよ、タバコは小道具なんだよって言っても通じないんだよ、これはマズイ。おまけに服装が、裸足にサンダル・豹柄のシャツのポケットにサングラス。

瞬きもせずに私を見下ろし(主観では)場所を変えて話をしようなどと持ちかけられる始末。動揺し抵抗し始めた私を男は白黒ツートンの車へと誘導、いや補導。

今なら携帯で連絡をとれば事なきことですがまだ完全には普及しきってない時代の出来事

最終的には無実で解放されることになるのですが、この話は後に盛に盛られて、ヤバイ団員がいる劇団として少し注目されてました。