sunny saki's diary

すべての激務労働者に捧げるブログ

ドキュメンタリー映画 Street wise を観てほしい


f:id:sunny_saki:20211017073415j:image

1983年・86年公開  米国 ドキュメンタリー

「street wise 」  邦題   子供たちをよろしく

古い映画になりますが、street wiseというドキュメンタリー映画を紹介したいと思います

この映画は公開が86年なのでずいぶんと前になります、当時はアカデミー賞候補作品としてエントリーもされた話題作でした。

内容は長編のドキュメンタリーで、米国のシアトルで暮らす14歳から19歳までのティーンエイジャーの日常を収めたもの。

何年も前になりますが、ある資料を探していた時に、たまたま読んだこの映画のレビューがあまりに素晴らしく 胸を打たれまして、実際 観たとき心を撃ち抜かれてしまいました。

そのレビューにはストリートチルドレンなる言葉があり、street wise というタイトルの wise という賢いとか賢くなるといった意味合いと重なって、たぶん社会的なメッセージを含むモノだろうと私は考えていました。

― 概要 ―

このなかに出てくる少年たちの親はどこにもいません、親達が見ているのは自分の人生。その人生の歯車がどこかで狂ってしまい、座礁したままの自分の人生をどうすることもできずにいる大人達。言葉にするなら子供達は荷物のようなもの…

いっぽう子供達は、そんな親から子供として当然 受けるべき愛情も保護も得ることができず、路上で生きることを余儀なくされます

麻薬、売春、恐喝、物乞いをしなければ、生きていけない子供達の姿。

しかし彼らは、自分の その状況を嘆いて悲しみ涙する大人達とは違い、生きていくために命を削りながら知恵と力を得ようとします

また、笑顔で自分の恋や将来の夢について語り、あしたの自分を想い描き、心の中で親達の幸せを願っています。

断片的にストーリーが進み、ラストは最悪の事態に至ります。そこにも救いはありません

とまぁこんな感じの映画ですね、ふぅ~っ…

この映画の根底にあるのは社会の中での孤立と孤独。彼等には非合法だとしても住む家があり、今日を生きるためのお金ももっています、たくさんの友達がいるのにもかかわらず

映画のなかでドゥウエインという少年が自分の夢について「両親と一緒に家に住んで、自転車を乗り回したり、そして働いて貯金をする。そんな生活をしたい」と語っています。

まぁ今回あらためて観たのですが、どこまでが、ドキュメンタリーなのか?という見方もなきにしもですが、プライベートな作品ではないので致し方ない部分かもしれません。

当時、この作品を観るのに何年もかかってしまいまして、公開時にVHSテープ、LDのみ発売されたものらしく、いくら探しても入手できませんでした、いわゆる絶版てやつですね。稀にオークションで見かけても○万円…

じゃ観れんやん?と思いでしょうが、なんと 少し前にYOU TUBE に UP されてました

余談ですが、音楽はトム・ウェイツで最後のほうで Take care of all my children なる曲を聴けますが、歌詞が素晴らしいです。

 

監督:Martin Bell

脚本:Cheryl McCall

音楽:Tom Waits

color-92分・英字幕