Gibson
学生時代にアルバイトしていた割烹居酒屋の板前さんが、元音楽家でセミプロのドラマーでした。閉店後みんなで従食を食べるのですが、その時 いろんな話しを聞かせてらい、なんとも言えない興奮を覚えたものです
ミュージシャンなどというのは憧れの世界の職業ですし、なろうと思ってなれるもんじゃなかろうと思うのです。もちろん並外れの才能か 死をも恐れぬ覚悟があれば成就出来るかもしれませんが
話しを聞くうちに、次第に興味が湧き始め、楽器の購入を決意。なにせ多感な16歳 まだまだ夢見る男子でありました。どうせやるならフロントであるギターをと考えに至り、商店街の楽器店へ
違いがよくわからず迷いに迷いまして、板さんにアドバイスを求めてTELすると、゛上手くなりたいんだったら上等を ”との なんともな御言葉。何気にカウンターの後ろの別席に並んだ made in USA イヤイヤ無理 だって0が多いよ
半年後、貯めたバイト代全投入33万円也
その後 学校を卒業して板さんともお別れしましたが、10数年たった今もギターは健在です。他にも数本 所有しましたが、手放してしまいました
上等の指すものの意味がわかったのは少し後、使いこなせるかは その時の問題ではなく、本物でしか得ることの出来ないものを知ることで、その後の判断基準が定められるということを学びました。