お手伝いしましょうか(続5)
私用で市役所に来たついでに福祉課に立ち寄ってみます。話を聞いてくれたのは課の女性の方、資料を見ながら介護支援制度についての説明を聞きます。
内容はだいたい把握できたものの、リストにある高齢者施設には、こちらから連絡をしてケアマネージャーを通しケアプランを作成しなければなりません。行政のサービスを受けるためには担当医や市役所の担当者による介護認定がされてなければ限定的なものとなるようですが利用は可能であると。
赤の他人のこととはいえ少しだけホッとしたような気がしました。ところで何故私がこんなとこまで首を突っ込んでしまったのか、理由は分からないけれど、私が思うにK子さんは孤立して座礁しているように見えたからです。
最後の訪問から一ヶ月、その間にK子さんの生活は とんでもないことになっていました、部屋の中はあらゆる物が散乱し、台所はゴミの山…それに何日も着替えてないように見えます。これはもう私一人の手には負えないような気がしました。