sunny saki's diary

すべての激務労働者に捧げるブログ

隣の女


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あなたを元気にする10の言葉。みたいな本を手にとった私は、軽く内容を見たあと そっと元の場所にもどしました。

実は本を読んでるフリをしていたのです。さっきからこちらをチラチラ見ている女性は?もしかして疑われているとかでは?やましいことなどあるわけがないでしょう。

気になってしょうがないので、店を出る時にわざと横を通ってチラっと顔を見てもマスクをしているので、よくわかりません。

ただ身なりはキチンとしていて、言うのもなんですがお洒落でカッコいい感じの人です。これはそこそこの会社の人の雰囲気ですな…

などと思っていたら「どうもこんにちは」ドキーッ!のけぞりつつ、逃げるようにその場を後にする私。

あとで考えても、誰だったのわからない。それにその週は激務状態だったため、そんなことはすでに忘れてしまっていたのです。

いらっしゃいませ!ここは近所の唐揚げ弁当専門店、メニューは唐揚げ弁当のみ330円

土日のみ営業していて、以前はメロンぱん→タピオカ→焼鳥→唐揚げ弁当と看板を次々と変えながらも、それなりに繁盛しています。

畳三畳くらいの狭い場所で女の人が1人で、いつも頑張っていてエライなどと、私は偉そうに思っていたのでした。

休日の朝 部屋でゴロゴロしていると、どこからか美味しそうな匂いが…。どうにも気になって玄関のドアを開けると、台車に荷物を積んだ女の人が、「どうも」と挨拶されゴロゴロと美味しい匂いと一緒にエレベーターに。

あーっあれは唐揚げ屋の…いや、この前 本屋で私を見ていた人だよ。そうかちょくちょく店を利用する私に挨拶したのだ、彼女は。

というか、彼女は ここの住人で2つ隣らしく平日は会社員、週末は唐揚げ屋を営む超働き者であることが判明

じっとしていられないタイプなのだな。それとも野心家なのか?まあ、その心はなんであれ、自らの意思で激務る彼女に私はなぜか?シンパシーを感じました。

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唐揚げ弁当