sunny saki's diary

すべての激務労働者に捧げるブログ

憧れのサマータイム


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ジャズの名曲に゛サマータイム”という曲があります、1930年代にアメリカで作られたミュージカル?オペラのために書かれた素晴らしい楽曲で、この曲はジャンル、世代を越えてたくさんの人にカバーされ続けています。

私はジャズも聴きますが、それはジャズへの憧れといった感じで少しだけ敷居が高く、お店の客ならカウンターではなく隅っこのテーブルで静か楽しむ、そんな感じでしょうか。

曲名だけ聞けば、アメリカの夏を楽しむ人達の、ハッピーな気分を歌ったものなのかと思いますが、少しニュアンスが違います。

アメリカ南部の農園で働く黒人の家族、その家族の母親が、幼い我が子に心の中から語りかけるといった場面が歌詞から読み取れます

農園での仕事は順調で収穫が楽しみになるほど。豊かな自然に満たされた、この場所に何ひとつ心配なことはない。今は未だ幼いこの子も何れは自由な世界へと歩き始める。それまでは私達が、あなたを守り続ける。だから、なにひとつ心配しなくていいから…といった内容。

歌詞だけを見ると、幸せに満ち足りた日々を送る家族の優しい母親の深い愛情を感じます

でも、この曲の曲調はどこか物憂げで、熱と言うか体温を感じません。どこか昔の古い写真の中にいる人達のような、そんな気がするのです。

ジャズには名曲はない、名演があるだけ。とはよく言われること。私もこの曲は知っていましたが歌詞が聞き取れず、できれば和訳される前の歌詞を知りたいと辿り着いたのが、ジャニスジョプリンのベスト盤

カバーされたサマータイムは、それはそれは素晴らしいものでした。ただ私がずっと感じているこの曲に対する印象は今も変わりません、何かにに包まれている その何かが私の心に訴えかけてきます。