sunny saki's diary

すべての激務労働者に捧げるブログ

星空


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文学的な出だしであります。星の綺麗な夜に野原に転がって空を見上げる 無数にちりばめられた星は天を覆い、互いの灯を照らし合うかのように その光は輝いている。

感動を どうにか伝えようと書いているのですが、感動したんだなとは伝えられても、感動そのものを伝えるとは容易なことではないと

以前に、熊本県阿蘇山に行った時のこと。大観峰という場所があるのですが、ツーリングで来ていた人に 夜は宇宙を体験できますよみたいなこと聞きました

どういうことなのか確かめてみようと思い、夜になって宿から山道を走り大観峰へ向かいます。車から降りて昼間 歩いた遊歩道を進んでいくと、あることに気付きました。無音の世界に私はいる

車からもだいぶ離れて灯りも遠ざかり、自分の姿も確認できません。光、音のない空間にひとり。足元ばかり見ていた顔を上げ、辺りを見渡すと無限の星のパノラマが私の目の前に広がっていました。

あまりにも壮大で神秘的な世界の前に思考は停止、呼吸だけが自分の存在を知る術です。全身の力がぬけて、ゆるやかな斜面に体を横たえると、なんとも言えない心地よさを感じいつまでもこうしていたいと心の底から思いました。

一瞬 夢から覚めた時のような感覚に時計を見ると午前1時、ここで2時間近くも星を見ていたことになります。星を見上げながら車までたどり着きました。エンジンの音に宇宙は星の綺麗な夜となり遠くに感じられました

たった一度の感動が今も色褪せることなく、私の中にあります。